【7ヶ月】突然息子の腕が動かなくなった話【肘内障】

子育て

その日は突然やってきました。


いつものようにお風呂に入った後息子はミルクを飲み、寝る前にちょっと遊んでいました。

やっと前に進むハイハイができるようになった頃で一人でちょっとは遊んでくれるようになっていました。

私は20時頃の遅めの晩御飯を食べ始めたところでした。

ご飯を食べていると息子が激しめに泣き始めました。

まだ遊び始めたばっかりだしいつもなら泣かない時間でした。

変だなぁ、もう眠いのかなぁ?なんて思いながら息子を抱っこすると泣き止みました。

「まだご飯食べれてないの、もうちょっとだけ遊んでて。」

私はそう言って息子をまた床に降ろしました。

すると息子はギャン泣き。

なんだぁ?やっぱ眠いのかぁ~なんて息子を見ていると左腕が真っ直ぐ下におりて動いてない。

え!?抱き上げたとき変な抱き上げ方して折った!?!?

「◯◯(息子のなまえ)!腕あげれる!?」

まだ言葉のわからない息子には伝わらない。

でも腕を動かさない。

どうしよ!どうしよ!!

もう夜だからかかりつけの病院はもう開いてない。

落ちつこう。

よし、抱っこしていると泣かない。

そうだ!区役所からもらったパンフレットに夜間は#8000に電話したら対応してもらえると書いてあった!

急いで電話すると込み合っていて全然つながらない、、、

何回も何回もかけて11回目やっと繋がりました。

(※↓会話は覚えている限りです。)

「どうしました?」

「すみません、息子の腕が急に動かなくなってしまって腕が折れたのではないかと心配で電話しています。」

「どちらにお住まいですか?」

「◯◯区です。」

「お熱はありますか?」

「いえ、ありません。」

「何歳ですか?」

「0歳7ヶ月です。」

「近くの開いてる病院を調べますので少々お待ちください。」

1分くらいの時間が何十倍もかかっているように感じます。

心臓はドキドキどころかドクドク波をうち、不安でいっぱいになりました。

立って抱っこしていると息子が泣かないことだけが救いでした。

「お待たせしました。2つ病院が開いています。コロナのこともありますので行く前に電話してください。1つ目は◯◯で電話番号は0000000です。2つ目は✕✕で電話番号は00000です。」

「ありがとうございます!」

電話してよかった!

最初に教えてもらったとこにとりあえず電話しよう!そう思い、急いで◯◯病院に電話しました。

が、しかし◯◯病院は自動アナウンスで「混み合っていて~」のアナウンスが何回かけても流れるので断念。

✕✕病院にかけなきゃ!でもここも混んでてつながらなかったらどうしたらいいの。

いや悩んでいる時間はない。早く息子を治してあげないと。

祈るような気持ちで✕✕病院に電話しました。

お願いします!出てください!

「はい、✕✕病院です。どうされましたか?」

やった!出てくれた!アナウンスもなしだ!

よし、と心の中でガッツポーズしながら

「すみません、◯◯(名前)と申します。7ヶ月の息子の左腕が突然動かなくなってしまって折れているんじゃないかと不安で電話しました。」

早口で捲し立てるように話していたのではないかと思います。

電話に出てくれた方からはとりあえず#8000で聞かれたような熱のありなし、住まいなどを聞かれました。

「いつから動いてないですか?」

「20時頃です。それまでは普通に動いてました。」

「わかりました。夜間になるので医療費を一旦払ってもらい、後日払い戻しの形になります。それでも良いなら今からいらっしゃって下さい。」

「ありがとうございます!向かいます!」

電話を切って急いでUberの手配をしました。

待っている間に息子を抱っこ紐に入れて旦那に連絡を入れました。

病院名をLINEしてくれたらそのまま病院に来てくれるとのことでした。

一人じゃ心細く、実家にも電話しました。

なにかおもちゃを持たせてみて、と父から言われました。

いつも握るおもちゃを左手では絶対握りませんでした。

あぁやっぱり折れてるのかと不安が押し寄せました。

両親からは病院に受け入れてもらえるんだからとりあえず急いで向かうように言われました。

少し話したことで揺れていた心が落ち着き、しっかりしなきゃと奮い立ちました。

Uberが来たので簡単に身支度を済ませタクシーに乗って病院に向かいました。

10分程で着きました。

その間息子は大人しく抱っこ紐で抱かれてくれてました。

裏口のような門からインターホンを鳴らして名前を伝えると扉を開けてくれました。

問診票を書いていると旦那が到着しました。

私が経緯を説明した後旦那は息子に大丈夫か?痛くないか?と話しかけていました。

すると、扉の向こうから「◯◯さ~ん」と名字を呼ばれました。

いよいよだ!

「どうされましたか~?」

男性のお医者さんがゆったりとした口調で話されました。

「左腕が動かなくなってしまって、、、私の抱き上げ方が悪かったのかもしれません、、、!」

先生は息子の左手を触り、肘から下を両手で捻るような動きをしました。

日本整形外科学会より

日本整形外科学会より

息子は痛いからか泣き出してしまいました。

「痛がるんです!折れてるんじゃないかとっ「お母さん」

早口で話そうとする私の声を先生が遮りました。

「はい?」

「もう治ったと思いますよ。」

「え!?」

息子を見ると既に泣き止んでました。

看護師さんが「◯◯くん、はーい握手」と言いながら触ろうとすると息子は何の気なしに左手を動かして看護師さんの手を触ろうとしました。

!?

動いてる、、、?

息子はキョトンとした顔で私を見つめ、胸の辺りを両手でバンバンと叩いてきました。

「動いてる!!よかった!!!」

私は息子を抱きしめやっと声が出せました。

「先生ありがとうございます!!」

「ハハハ(*^^*)よかったです。元気だね~♪肘内障ですね。」

「肘内障?」

「簡単に言うと肘が抜けていました。ハイハイし始めた赤ちゃんなど起こりやすいのでお気をつけください。」

そうです。うちも一週間ほど前からハイハイで前進できるようになったばっかりでした。

「私も小さい時よく肘が抜けていたんです。もしまた抜けてしまった時はこちらの病院に連れてきたら良いでしょうか?」

「はい、ご覧の通りすぐ治せますのでまた外れてしまったときはいらっしゃってください。あまりに頻繁に抜ける場合はご相談ください。」

「ありがとうございました!!」

というわけで、抱き方が悪く腕が折れたわけではなく肘内障という結果でした。

息子が予防接種以外で病院にかかった初めての出来事でした。

たしかに私がご飯を食べ始めたとき息子は覚えたてのハイハイをして遊んでいました。

周りに危ないものもなかったので私は目を放しご飯を食べることに集中していました。

変な手の着き方をしてないか見ないといけないと気づかされた一件でした。

命を守るって大変ですよね😣

幸い息子は肘が治った後は何もなかったように元気でホッとしました。

ハイハイし始めた赤ちゃんをもつ親御様方こんなこともあるんだ~ぐらいに知っておくと実際起こった時に活かせると思います(*`・ω・)ゞ

おわり

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